F4シーズン開幕トップ10フィニッシュ2回、ルーキーカップ表彰台獲得
2021年英国F4チャンピオンシップの開幕戦でダギーことボルジャ・ダグラスは、競争が激しい同シリーズで2度のトップ10に入り、ポイント獲得しました。この二日間のイベント期間中、ダギーは見事な予選でのペースや、ウェットコンディション下のレースでの手ごわい防衛戦のドライビングも見せました。 今季の英国F4の全30戦におよぶシーズンは、英国最速のサーキットであるスラックストンで波乱の開幕となりました。開幕戦の週末は、ウェットコンディションでの予選から始まり、ここでダギーは強力なペースで走り、5番手となりました。これはカーリンチーム勢4人のなかの最上位でした。 この好位置からのスタートとなったレース1に向けて、やや濡れた路面に対するタイヤ選択をダギーとチームで検討しました。ダギーを含むグリッドの半分はウェットタイヤを選択し、もう半分はスリックタイヤを選択、レースはとてもエキサイティングなものになりそうでした。 最終的にはスリックが正しいタイヤ選択だったとなっていきましたが、序盤にダギーはライバルを抑えて、長期間5位を維持しました。タイヤ選択がレース展開を左右するなかで、ダギーは一時トップ10圏外へと脱落してしまいました。が、ふたたび順位を挽回。F4で2年目の選手たちも追い抜いて8位に順位を挽回しました。8位でフィニッシュしてポイントも獲得したダギーは、ルーキーで3位となり、シリーズ初の表彰台も経験しました。 緒戦での力強いレースについて、ダギーのコメント: 「自動車レースのデビュー戦は驚きでした。その日のコンディションはとても複雑でした。でも、ウェットで行われた予選で5位になれて満足しています。ここではウェットコンディションでのテストはしたことがなかったですから。初レースではスリックタイヤを装着したグループのほうが速くなりました。でも、僕はウェットタイヤでも良いペースで走れて、ルーキーカップの表彰台にも上がれました。F4のデビューレースとしてはタフなコンディションでしたが、とても楽しかったです。」 全長2.3マイル(約3.7km)のスラックストンサーキットでの開幕ラウンドは、日曜日の昼のレース2へと進みます。このレースは完全なリバースグリッドとなるため、ダギーは12位からのスタートとなりました。ダギーの後ろには、JHRディヴェロップメンツの強力なドライバーたちが控えていました。わずか1周でダギーは9番手に順位を上げていました。そして、タイヤとタイヤが接近する激しいバトルも数周にわたって展開しました。しかし、16歳のダギーは、レース終盤に激しい戦いの末、順位を落とし、最終的には14位でレースを終えました。 開幕ラウンド最後のレースとなるレース3では、土曜日の予選での各自の2番手タイムによってグリッドが決められ、ダギーがドライコンディションで5番グリッドからのスタートとなりました。上手いスタートを切ったダギーはすぐに4位にあがり、3位争いに入りました。しかし、その後方の4台が最終コーナー接触し、赤旗が提示されました。幸いなことにこの事故でのけが人はいませんでした。マシンの破片が処理された後、ダギーたち選手は再スタートに向けてグリッドに並びましたが、レースはBTCCのレース3後に延期されてしまいました。BTCCのレースをコース使用時間制限の午後6時30分までに終わらせるための措置でした。これでF4には1時間の中断となり、その間に空は再び雨となりました。全車がもとのグリッド位置に並んで再スタートになったときには、ウェットコンディションとなっていました。 再スタート後1周目は大変な状況になりましたが、全ドライバーともコース上にとどまり、ダギーは5位のポジションを堅持します。3周目にはファステストラップを叩き出し、4位のアビー・プリングにプレッシャーをかけ始めます。とても見事なオーバーテイクでダギーは4位になりますが、すぐその後から集団が迫ってきました。少なくとも5人のライバルがダギーの後ろにくっついてきますが、ダギーはその後のレースの間中ずっと激しい防戦を展開しました。そしてダギーは6位でゴールしました。ダギーはウェットコンディションでの高いスキルを見せました。これはこれからの戦いにもダギーの強みになっていくことでしょう。 英国F4開幕ラウンドを終えたダギーのコメント: 僕たちには多くのポジティブなことや、学べるところがありました。最終レースのウェットのなかでは視界が悪かったのですが、かなり良いパフォーマンスが出せました。これから数週間頑張って、次のラウンドでより良い結果につなげたいです。 ココロ・パフォーマンス代表キーレン・クラークのコメント: スラックストンのタフなコンディションのなか、ダギーにとっては堅実なデビューとなりました。とくに予選でのペースには感心しましたし、コース上での接戦では我々のレース実戦トレーニングの成果を発揮してくれたと喜ばしく思いました。来月はこのイベントから学習したことをもとに、今後のレースラウンドに備えることになります。 当リリースの掲載とオンライン用の画像は、Jakob Ebrey ©
May
2021