｢日本人初のF1世界チャンピオンになる。｣４歳の頃から、ボルジャ・ダグラス – ニックネーム「ダギー」が思い描いている夢だ。レースに情熱全てを注ぎ込み、ダギーは夢を実現するために、世界の舞台で強豪たちと競っている。
2004年、東京生まれ。イギリス人と日本人の両親の間に生まれたダギーは、自分が選んだモータースポーツを極めようと、真剣に取り組んでいるユニークなレーサーだ。レーシングカートフルシーズン参戦4年目までに、ダギーは、母国日本でハルナカップシリーズ連続チャンピオンに輝いた後、世界の強豪ジュニアカート選手たちが集まる英国・欧州のカート選手権に参戦した。
ヨーロッパへ拠点を移すことは、多くの偉大なレーサーたちが辿ってきた道だ。ダギーは渡英してすぐに、すべての大会で上位5位内の常連になり、自分の速さを周りに証明してみせた。世界的に有名なフュージョンモータースポーツに所属し、2018年には素晴らしいシーズンを迎えた。カート世界ランキングで日本人ではトップ、IAMEジュニアX30世界ランキング29位、日本人ジュニアカート選手としては5年ぶりに世界大会決勝出場を果たした。また、英国選手権、LGM、日本のカートシリーズで多くの表彰台を獲得した。
2019年、ダギーはマクラーレンから声がかかり、マクラーレンDNA若手育成プログラムへの参加を認められた。世界最高のレーシングドライバー、コーチ、エンジニアたちが共同開発したこのモデルは、人間のパフォーマンスと最先端のデータ収集技術に関するマクラーレンの専門知識を活用して、パフォーマンスを数値化している。
ダギーの性格の強さ、レーシングスキル、そして彼の驚くほどの成長率を見て、マクラーレンは、ダギーを有力候補者として特定している。
2021年のシングルシーターデビューを見据えた2020年のシーズン。ダギーは英国と日本のカートで成功をおさめ、ブリティッシュF4チャンピオンのカーリンに所属を決め、以来、休むことなくテスト走行を行なっている。3月のPFI Winter Seriesカートシリーズで総合3位、Kartmasters British Kart Grand Prixで5位。ペンブリーサーキットでのデビューテストで有名な青いシングルシーターチームに加わってからの、ダギーの信じられないほどの成長・飛躍は、一緒に働いているすべての人に感銘を与え続けている。
ダギーのシングルシーターへの移行は、カーリン、長年のトレーナーのサイモン（フォーミュラ・トゥ・パフォーム）と共に、最近のブリティッシュF4チャンピオンで記録的な成功に導いたココロパフォーマンスによってサポートされている。 2021年のシーズン、ダギーは、夢の実現に一歩近づくだろう。
