日本のダギー・ボルジャは、英国ケント州のブランズハッチサーキットのインディコースで開催された2021年英国F4第3ラウンドで、同シリーズのトップドライバーたちとのバトルを展開しました。激しい戦いでチャレンジングな週末となったなか、ダギーは今季3度目のルーキーカップのトロフィーを獲得しました。
曇天の金曜日、F4ドライバーたちは2度のプラクティスに臨み、ダギーは両セッションを通して全長1.2マイルのショートコースを合計75周走行しました。結果は、FP1でトップ10圏内に入り、FP2では最速タイムよりわずか0.387秒遅れという結果でした。
しかし、土曜日の予選では16歳のダギーにとってフラストレーションがたまるものになってしまいました。結局、ダギーは予選16位でした。これはダギーが望んだ結果ではありませんでしたが、これでリバースグリッドとなるレース1では4位という好位置からのスタートにもなりました。
ブランズハッチのショートコースであるインディサーキットは、いつものようにエキサイティングなレースになりました。レース1で、ダギーは8周目に3位にあがり、表彰台の可能性も見えてきました。何周にもわたってダギーはハードに戦い、ライバルたちの猛攻を制していました。しかし、最終ラップで1台が最終コーナーでダギーに並びかけ、2台はほぼ横並びでフィニッシュしました。僅差で3位を獲られてしまったものの、ダギーはルーキーカップで2位となり、表彰台にあがることができました。
土曜日のレース後のダギーのコメント:
「腹立たしいことに、最終ラップの最終コーナーでの判断ミスで総合結果の表彰台を逃してしまいました。この状況でまた多くのことを学びましたし、もう同じようなミスはしません!でも、ルーキーカップで3度目の表彰台に立てたことはうれしかったです。」
日曜日に開催された2回のレースでどちらも16位からスタートしたダギーは、追い上げにかけていました。とくに、レース2ではカーリンの#25のマシンに乗るダギーは、順位をあげて12位でゴールしました。この日はコンディションが変わりやすく、このレース2はタイヤ選択が非常に難しいものになりました。ウェットタイヤでスタートしたダギーは、周囲のドライバーたちよりも見事な走りをみせて8位にあがり、ポイント獲得争いというところまで来ていました。しかし、路面状態が好転し始めると、スリックタイヤが有利な選択となり、ダギーをはじめウェットタイヤ勢は順位を落としていってしまいました。それでも、ダギーは安定した走りを続け、12位でゴールしました。
この週末最後のレース3では、中段グループが接戦状態となり、12位から16位までがわずか数秒以内でフィニッシュするほどでした。その接戦のなかでダギーは15位になりました。
日曜日のレースを終えたダギーのコメント:
「望んだとおりの週末とはいきませんでしたが、今後のレースに向けて改善すべき項目を見つけてマークすることができました。今週末も応援ありがとうございました。また、次です!」
ココロ・パフォーマンス代表キーレン・クラークのコメント:
「今週末の結果は、今シーズンこれまでダギーが頑張ってきたことを反映したものとは言いきれませんでした。土曜日は総合結果での表彰台を逃したのは残念でしたが、ダギーが表彰台にあがれる力を持っていることを示してくれました。日曜日はコンディションで左右される難しい状況でしたが、ダギーは中団で力強い存在であることを示しました。」
16歳のダギーにとってこの週末は総じてポジティヴなものになりました。日曜日は難しい状況ではありましたが、ダギーは多くのことを学習し、次戦以降に向けての伸ばせる部分も見つけられました。英国F4選手権は、短いブレイクのあと7月31日から8月1日にオウルトンパークで第10、11、12戦が開催されます。